台湾Gogoroが中国でのバッテリー交換ネットワーク構築で大手二輪メーカー2社と提携

インド最大の二輪メーカーとの提携を発表してから1カ月もたたずして、Gogoro(ゴゴロ)は新たにグローバル展開計画における大きな一歩を踏み出す。今回のマーケットは中国だ。交換可能なスマートバッテリーを含め、Gogoroのテクノロジーが中国最大のバイクメーカーの1社、Dachangjiang Group (DCJ)と電動二輪トップ企業の1社、Yadeaが製造するスクーターに使用される。DCJとYadeaはそれぞれのブランドの新しい二輪車を開発する合弁会社に5000万ドル(約55億円)を出資する。製造する二輪はバッテリー、ドライブトレイン、コントローラー、他の部品を含めGogoro Networkを活用する。

関連記事:電動スクーターの台湾Gogoroが世界最大規模のインド二輪メーカーHero MotoCorpと提携

「AT&Tを作るのにDCJとYadeaがタグを組むようなものだと考えてください」とGogoroの共同創業者でCEOのHorace Luke(ホレイス・ルーク)氏はTechCrunchに語った。「Gogoroは2社の二輪を動かすテクノロジーになります。当社がEricssonだと考えてください」。

2021年4月にGogoroとHero MotoCorpは、インドでバッテリー交換ネットワークを構築し、電動二輪車を製造するための戦略的提携を発表した。Gogoroのインドと中国における新しい取引は、2015年に最初のGogoro Smartscooterを立ち上げて以来、同社が取ってきたグローバル戦略で最大のものだ。

Gogoroの特徴的なテクノロジーである交換可能なバッテリーは、歩道に設置できるほど十分小さい充電ステーションでライダーが新しいものに交換することができる。Gogoroが拠点を置く台北市では交換ステーションは見慣れた光景で、通常は店先、あるいはガソリンスタンドや駐車場の横に設置されている。Gogoroのバッテリーは交換可能であるため、それらバッテリーを使う電動二輪を充電するために駐輪させる必要はない。これは「走行距離の懸念」、充電が必要になる前にどれくらい走行できるか、という消費者の心配を解決する。最大の課題はGogoro Networkで動く二輪のライダーに利便性を提供できるよう、十分な交換ステーションを設置することだ。

DCJとYadeaの合弁会社は試験を行う杭州でまず事業展開し、2022年に他の都市にも拡大する。車両の発売と価格については2021年後半に発表される。

中国政府は2020年に、発売される新車両は2035年までに化石燃料ではなく「新しいエネルギー」を使用しなければならないという新規則を導入した。DCJとYadeaは合計で中国の都市の半数以上の358都市、4万7000もの小売業者をカバーしている。これは、合弁会社がひとたび杭州外に事業を拡大すれば、急速に成長することができることを意味する、とルーク氏は話した。

Gogoroは自らを他の電動モビリティ企業のためのターンキーソリューションと位置づけ、自社ブランドは充電インフラと評判を獲得するための方法だったとしている。台湾では、Gogoroの電動二輪が月間売り上げの4分の1近くを占めていて、交換可能バッテリーはSuzuki Taiwan、Yamaha、Aeonといった他のメーカーにライセンス提供される前に最初にGogoro Smartscooterで使用された。

「プラットフォームがうまくいくことを証明するための回り道のようなものでした」とルーク氏は話した。「我々は自前の車両や小売チェーンを構築しなければならず、いま顧客40万人とステーション2000カ所をサポートしています。その証明となったケースによりこうした大手パートナーとの協業が可能となりました。ですので、大手企業が当社にデータを求めたとき、ユニットエコノミクス、耐性、ステーション、どう機能するかを示すことができました。何年もかかりましたが、最大の方法で可能にする準備をしていました」。

DCJは年間約200万台の二輪を出荷していて、合弁会社で初めて電動二輪を製造する。「DCJは電動へ移行するテクノロジーを探していて、電動二輪へのトランジッションを始めるのに当社のプラットフォームが最適であると証明するために我々は2年近く協議してきました」とルーク氏は述べた。

Yadeaは2020年に1000万台超の電動二輪を販売したが、リチウムイオンバッテリーの代替を求めていた、と同氏は付け加えた。Aimaとともに、Yadeaは中国で最も知られている安価な電動二輪ブランドの1つで、その一方でNiuがプレミアムマーケットを独占している。

Gogoroは2011年の創業以来、4億8000万ドル(約524億円)を調達した。投資家にはHTC、Temasek Holdings、そして元米副大統領のAl Gore(アル・ゴア)氏によって共同設立されたグリーンテック投資会社Generation Investment Management (GIM)が含まれる。

発表資料でGIM会長のゴア氏は「Gogoroの中国におけるYadea、DCJとの提携は、すでに展開されているインドでのHero MotoCorpとの協業の上に構築されました。今回の提携は世界の二輪リーダーがスマートバッテリー交換でアジアにおける持続可能性の革命に火を付けるという明確なサインを発信するものです」。

カテゴリー:モビリティ
タグ:Gogoroバッテリー、中国、電動バイク

画像クレジット:Gogoro

[原文へ]

(文:Catherine Shu、翻訳:Nariko Mizoguchi

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